重陽 菊慈童 掛け飾り
¥6,600
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菊慈童を張り子で仕立てました。
●菊慈童について
古代中国、周の穆王に仕えていた慈童は、皇帝の枕をまたいでしまい、流罪となり酈縣山に捨てられてしまいました。穆王は慈童を憐れみ、密かに法華経の二句の偈を書いた枕を託し、毎朝、偈を唱えて礼拝するように指示し、慈童はそれを忘れぬよう、菊の葉に写すと、葉の露が霊薬となり、飲んだ慈童は仙人となって八百余年も歳を取らず、生き続けられたと伝えられています。慈童は後に、名を変え長寿の術を帝に伝え、菊の盃を受け継いだ帝は万年の長寿を祝い、重陽の宴となりました。
※ひとつひとつ手仕事で仕立てています。お色味や、花の形がひとつづつ若干異なりますことご了承くださいませ。
重陽の節句のお品物は作業工程が多い作品となりますため、お届けまで最短一週間程のお日にちを頂戴しております。
●重陽の節句について
中国では奇数のことを陽数と呼び、縁起の良いものとされています。重陽の節句である九月九日は、陽数の中で最も大きい数字である九が重なり合う日であり、陽数と陽数が重なる日は不吉な日とされ、邪気を払う日として定められました。
日本に伝来したのは、平安時代のはじめであり、宮中の行事として、桃の節句や端午の節句などといった五節句として広まっていきました。
重陽の節句は、邪気を払うと共に、無病息災、子孫繁栄を願い五節句を締めくくる最も重要な行事です。
また、古くから菊の花は邪気を払うと信じられており、重陽の節句では、菊の花に綿を被せ夜露のしみ込んだ綿で体をぬぐい清める「着せ綿」や、酒に菊の花弁を浮かべ、邪気を払う「菊酒」など菊を要とした慣わしがあり、千年の時を経た今日に至るまでも、受け継がれております。