重陽 菊の折敷
¥7,700
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古くの重陽の節句では、菊の花に真綿を被せ、菊の露がしみ込んだ真綿で体を拭き清める慣わしがありました。
当店では、着せ綿を折敷の中に表現しました。乾燥させた小菊に手漉き和紙の菊の葉を散らし、真綿(絹綿)を被せました。
鼻を近づけると本物ならではの、微かに菊の香りがします。
大きさ 約25cm角
※ひとつひとつ手仕事で仕立てています。お色味や、花の形がひとつづつ若干異なりますことご了承くださいませ。
重陽の節句のお品物は作業工程が多い作品となりますため、お届けまで最短一週間程のお日にちを頂戴しております。
●重陽の節句について
中国では奇数のことを陽数と呼び、縁起の良いものとされています。重陽の節句である九月九日は、陽数の中で最も大きい数字である九が重なり合う日であり、陽数と陽数が重なる日は不吉な日とされ、邪気を払う日として定められました。
日本に伝来したのは、平安時代のはじめであり、宮中の行事として、桃の節句や端午の節句などといった五節句として広まっていきました。
重陽の節句は、邪気を払うと共に、無病息災、子孫繁栄を願い五節句を締めくくる最も重要な行事です。
また、古くから菊の花は邪気を払うと信じられており、重陽の節句では、菊の花に綿を被せ夜露のしみ込んだ綿で体をぬぐい清める「着せ綿」や、酒に菊の花弁を浮かべ、邪気を払う「菊酒」など菊を要とした慣わしがあり、千年の時を経た今日に至るまでも、受け継がれております。